気になる塗料の臭い
小さな家庭用のペンキ缶や油性のペンなどでも、その臭いが気になるということがあると思います。外壁塗装ではその何倍、何十倍もの塗料を使用することになるので、塗装中はもちろん仕上がってから数日は塗料の臭いが気になってしまうことがあるかもしれません。
塗装をしている自宅など自分の建物はもちろん、特に建物が密集している場所では近隣からの苦情も考えられるので、外壁塗装をおこなう場合には近隣住民への心配りも大切にするべきでしょう。
塗料の種類による臭いの違い
外壁の仕上げ塗装をおこなう塗料は、主に水性系と溶剤系の2種類に分けられます。
水性系塗料は独特の臭いが少ないのが特徴で、外壁など広い面でも塗りやすいことから、外壁の塗り替え工事の時によく使われています。しかし浸透力が弱いため、外壁の傷みやヒビが多い場合は水溶性塗料が使えないことがあります。
溶剤系塗料は浸透力が強く、多少のヒビ・欠け・汚れがあってもすぐに塗装ができ、速乾性なので工期が短くて済むというメリットがありますが、有機溶剤特有の臭いが強いものが多く、塗料の臭いが気になる場合には向いていません。
溶剤系塗料でも弱溶剤タイプを選ぶと比較的臭いが少なく、溶剤系塗料のメリットも得られるので、臭いが気になるけれど壁の傷みも気になるという場合は弱溶剤の塗料を選んでも良いでしょう。
塗料の種類については外壁の状態によって使えるものと使えないものがあるので、臭いについての要望も含めて、塗装依頼をする時によく相談して決めるようにしてください。
近所への対応はどうする?
塗装工事をする時には臭いもそうですが、足場の組み立てや解体などで多少の騒音も考えられます。音や臭いは周囲に広がりやすいものですから、基本的には塗装を請け負う業者が近所や周辺の住宅などに工事の日程や内容を伝えてくれますが、ご近所づきあいがあるなら依頼主が直接挨拶回りをしても良いかもしれません。
こうした近所への心配りがあるかどうかで、気持ちの良い外壁塗装ができるかどうか、変わってくるものなのでしょう。