塗装回数はすべての外壁が同じとは限らない
外壁塗装をし直すのは外壁の傷みによるものがほとんどですが、その原因となるのは風や雨・雪など天候によるものや、長年直射日光にさらされたものによるものです。雨や風などによる外壁の傷みは建物全体で同じくらいになることがほとんどですが、外壁が紫外線を浴びる量は方角によってそれぞれ異なり、紫外線によるダメージだけで言えば紫外線をよく浴びる南西側の外壁と、紫外線があまり当たらない北側の外壁とでかなりの差があります。
つまり、外壁塗装によって紫外線のダメージを修繕し、これからの紫外線にも強い外壁を作るためには、紫外線がよく当たる外壁にはなるべく多く重ね塗りをした方が良いというわけです。
平均の塗り重ねは下塗り・中塗り・上塗りの3回
外壁塗装は基本的に下塗り、中塗り、上塗りと3回塗り重ねることが一般的ですが、日差しやヒビ割れ、腐食などの傷みが少ない外壁や、これからも傷みが出にくい外壁であれば、通常3回のところを2回の重ね塗りで十分であることもあります。
日差しで傷みが激しい場合や、これから傷みが予想される外壁の場合は、通常3回塗り重ねるところを4回塗り重ねるといったように、今までの傷みを修繕しながら今後の傷みに備えることもできるというわけです。
外壁塗装の見積書は「塗装回数」もチェック
外壁の状態や今後予想されるダメージによって塗装回数が異なることがわかりましたが、外壁塗装で失敗しないためには見積書などに塗装回数まで明記してある業者を選ぶようにすると良いでしょう。外壁塗装は基本的に3回の重ね塗りをすると知っておけば、どの外壁の塗装が多いのか、または少ないのかがわかります。
見積書に塗装回数に関して明記してあっても、どういった理由でこの塗装回数になっているのかを業者に確認しておけば、料金や塗装に関するトラブルも引き起こしにくくなります。このような質問にしっかりとした理由で答えられる業者であれば、質の悪い塗装をおこなう可能性は低いと考えられます。